志木市特集 河岸として栄えた歴史の面影が残る街
新河岸川の舟運の拠点として発展
志木市は埼玉県南部に広がる市で、さいたま市・朝霞市・新座市・富士見市と隣接しています。かつては新河岸川の舟運の拠点として発達し、「引又河岸」の周辺では市が開かれ宿場が設けられるなど大いに賑わっていたといいます。1914(大正3)年に東上鉄道(現・東武東上線)が開通すると舟運は廃れますが、東京都心への距離が近いことからベッドタウンとして発展。近年は川沿いに設けられた「いろは親水公園」をはじめとする公園施設や、駅周辺のショッピング施設が充実するなど、成熟した街になりました。
「志木」駅前にショッピング施設が集結
「志木」駅前には「マルイファミリー志木」をはじめ、「イオン新座店」などショッピングセンターが充実しています。志木市の北西に隣接する富士見市内では、国道254号富士見川越バイパス沿いに、約300店舗を誇る大型ショッピングセンター「ららぽーと富士見」がオープンし、志木市内からも日常圏内として利用できるようになりました。
主要アクセス
始発電車が多く便利な「志木」駅
志木市の玄関口となる「志木」駅からは東武東上線が利用できます。「志木」駅は東武東上線の拠点となる駅の一つで、各駅停車のほか快速急行や急行、快速など、定員制のTJライナーを除くすべての電車が停車します。東京メトロ副都心線、東京メトロ有楽町線に直通する電車もあり、「有楽町」駅へ約45分、「新宿三丁目」駅へ約31分でダイレクトアクセスできます。「志木」駅が始発となる電車も多く、通勤時間帯でも座って移動できることも魅力です。
東武東上線沿線にはレジャー施設も充実
「志木」駅から東武東上線の下り電車に乗れば、小江戸として知られ、情緒あふれる蔵造りの街並みが広がる川越や、広大な面積を誇り、緑の中でサイクリングやバーベキューなどを楽しめる森林公園などレジャースポットに簡単にアクセスできます。「志木」駅の隣駅である「朝霞台」駅は、JR武蔵野線の「北朝霞」駅に隣接しており、「南浦和」駅へ約13分でアクセスすることができます。
幹線道路が多く、近隣には関越自動車道「所沢」ICも
志木市内には、東京都内から川越市、東松山市方面に延びる国道254号をはじめ、所沢市やさいたま市方面へつながる国道463号など幹線道路が多く通っています。さいたま市浦和方面へは秋ヶ瀬橋を渡るルートもスムーズです。国道463号を所沢市方面に走れば、関越自動車道「所沢」ICも近く、高速道路の利用も便利です。
暮らしの情報
手厚い行政支援が受けられる街
志木市は充実した子育て支援が特徴です。「子育て支援センター」を市内4か所に設けているほか、小児救急医療地域連携事業、病児等緊急サポート事業など子どもの医療関係でも手厚い支援が行われています。中学生までの子どもがいるファミリーを対象に商品の割引などが受けられる「パパ・ママ応援ショップ事業」を実施するなど、経済的な支援も揃っています。
「志木」駅周辺には大学附属の高等学校も
「志木」駅の北東すぐの場所に建つ「慶應義塾志木高等学校」は、1947(昭和22)年にこの地に移転してきた「慶應義塾獣医畜産専門学校」が前身という伝統校で、埼玉県内でも名門校として知られています。また、「志木」駅の南側、新座市内には中高一貫教育を提供する「立教新座中学校・高等学校」もあり、進路の選択肢が幅広いことも特徴です。
市内および周辺に大規模病院が複数立地
古くから志木市の主要な医療機関として親しまれてきた「志木市立市民病院」は2014(平成26)年4月から戸田中央医科グループの「TMG宗岡中央病院」として生まれ変わりました。「志木」駅南側には、多くの診療科に対応する「新座志木中央総合病院」もあります。
地域の方が語る、まちの魅力 ~志木市~
150年もの間、志木の街を見守り続ける「田子山富士」
志木市商工会会長・田子山富士保存会会長 清水良介さん
志木市の魅力を語る上で欠かせないのは、交通アクセスの良さでしょう。都内へのアクセスも非常に便利ですし、ご存知の通り、小さな市なので、(市内の)交通の便も非常にいいです。私は本町の大通りに住んでいますけれども、バスはひっきりなしに走っていますし、駅までの道もだいたい平坦です。通勤するにも、通学するにも、交通の面では非常に便利なところだと思います。